コンゴ民主共和国
Kipushi亜鉛鉱山
所有権:Ivanhoe Mines 62%
Gécamines 38%
DRCのKipushi亜鉛・銅・ゲルマニウム・銀・鉛鉱山は、世界で最高品位の亜鉛鉱山です。年間生産量80万トンの新しい選鉱設備の建設は、2024年5月に完了し、最初の精鉱は2024年6月に生産されました。この選鉱設備には、重液選鉱(DMS)、鉱石処理、浮選回路が導入され、最初の5年間の操業で亜鉛27万8,000トンの選鉱生産が予想されています。平均亜鉛含有量55%の選鉱品位で、96%の設計回収率を目標としています。Kipushiの2024年の生産量ガイダンスは、亜鉛精鉱で5万トン~7万トンになります。
2022年実現可能性調査をダウンロード
27万8,000トン
操業開始から最初の5年間の選鉱に含まれる亜鉛の生産量
50,000-70,000t
Kipushi’s 2024 production guidance is between 50,000 - 70,000 tonnes of zinc in concentrate
Ivanhoeは、Ivanhoe Minesが100%所有するKipushi合弁事業を通じて、2011年11月にKipushiプロジェクトの68%の権益を取得しました。Kipushiプロジェクトにおける残りの32%は、DRCの国営鉱山会社であるGécaminesが保有しています。同社の保有率は、2023年後半に締結された最新の合弁事業契約の前提条件が満たされた時点で38%まで増えることになっています。
Kipushi鉱山は、州都ルブンバシから南西約30キロメートルにあるDRCのKipushiの町に隣接しています。このプロジェクトは、中央アフリカカッパーベルトにある高品位の地下亜鉛・銅鉱山を拠点とし、1924年から1993年にかけて亜鉛品位11%、銅品位7%で約6,000万トンを採掘しました。さらに、銅と亜鉛の生産に加え、1956年から1978年にかけて、12,673トンの鉛と約278トンのゲルマニウムも生産しました。1993年以来、鉱山は保全整備目的で管理されていました。2022年後半、IvanhoeとそのパートナーであるGécaminesは、Kipushiの生産を再開することで最終合意しました。
坑道開発が順調に進む中、坑内開発によってBig Zinc鉱体への複数のレベルでのアクセス通路が引き続き開発されています。2023年12月31日時点で、同プロジェクトで合計4,565メートルの側坑道および斜坑開発が既に完了しており、2023年中に合計3,957メートルの水平坑道開発が完了済みで、予定より約20%早く進んでいました。切羽境界のアクセス通路は、1,245メートル、1,260メートル、1,290メートル、1,320メートルのレベルで開発されており、1,335メートルレベルでの切羽のアクセス通路の開発は順調に進んでいます。境界やアクセス通路の前進により生じる廃棄岩と低品位鉱化岩は、第5立抗を通じて地上に吊り上げられ、備蓄されています。第5立抗は、主要な生産立坑となる予定で、最大ホイスト能力は180万トン/年になります。第5立抗の底部は、1,150メートルの運搬レベルに沿って、Big Zinc鉱体を含む鉱山の下層レベルへの主要なアクセスを提供しています。
2024年第2四半期末に、約33万6,000トンの開坑時の鉱石が、亜鉛品位23%で地表面にストックパイルされました。1,245メートルレベルで合計1万8,733トンが採掘され、平均亜鉛品位は18.7%でした。採掘パネルは、1,290メートルレベルおよび1,320メートルレベルの間に設置されています。
水力発電による再生可能電力を利用するKipushiは、生産される金属亜鉛1トンあたりのスコープ1および2の温室効果ガス排出量が世界で最も少ない鉱山の一つとなり、生産開始から5年間の平均品位が36.4%と、世界最高品位亜鉛の主要鉱山となります。
第5立抗
第5立抗は、操業開始後の主要な生産立抗となる予定で、最大吊り上げ能力は180万トン/年になります。第5立抗の底部は、1,150メートルの運搬レベルに沿って、Big Zinc鉱体を含む鉱山の下層レベルへの主要なアクセスを提供しています。
デボトルネッキングプログラム
Kipushi選鉱設備のデボトルネッキングイニシアチブに関して、基本的なエンジニアリングが既に始まっており、選鉱能力を20%増やして年間鉱石選鉱量を96万トンにすることを目標としています。デボトルネッキングプログラムは、リードタイム期間が長いオーダー設備を入手できるかどうかに基づいて、約9か月かかるものと見込まれています。
温室効果ガス排出量が最少
Kipushiは、亜鉛生産量1トンあたりの温室効果ガス(GHG)排出量が最も少ない鉱山となるでしょう。スコープ1および2ベース(鉱石から鉱山への報告)で、2025年のKipushiのGHG排出原単位は、生産される亜鉛含有量1トンあたりのCO2換算で0.019トン(t CO2-e / t Zn)となる見込みです。その結果、Kipushiはスコープ1および2のGHG排出量曲線のほぼ一番下にランクされます。
Kipushiにおける2022年実現可能性調査、2022年2月
Kipushiにおける2019年度鉱物資源量の最新情報
Kipushiにおける2017年度事前実現可能性調査、2018年1月
Kipushiプロジェクト - 予備的経済性評価NI 43-101技術報告書、2016年5月
Kipushiプロジェクト - 鉱物資源量推計NI 43-101技術報告書、2016年1月
Ivanhoe MinesとGécaminesが新しい合弁事業を締結し、採鉱開始から1世紀を経た超高品位のKipushi鉱山を再開
2024年第2四半期の最初の生産スケジュールに先立ち、新しい選鉱設備と坑内開発井を建設...
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