Lobito Atlantic Railway Corridorは、一般に「Lobito Corridor(ロビト回廊)」として知られていますが、この地域の物流を大きく変えようとしています。この鉄道路線は、コンゴ民主共和国(DRC)の銅ベルトとアンゴラのロビト港と結ぶもので、ロビトからアンゴラの国境の町ルアウまでの東方1,289キロメートルに及びます。この路線は、ルアウから先にさらに450キロメートル延びてコンゴ民主共和国(DRC)に入り、コンゴ国有鉄道会社(Société Nationale des Chemins de fer du Congo:SNCC)の鉄道網を経由してコルウェジに達します。注目すべきことに、この鉄道路線はKamoa-Kakula銅採掘複合施設の5キロ圏内を通っており、Western Foreland銅探査プロジェクトの鉱区を通っています。
2023年12月23日、Kamoa-Kakulaの銅精鉱約1,100トンのを載せた最初の試験貨物が、コルウェジにあるImpala Terminals倉庫で貨車に積み込まれました。この貨物は、ロビト回廊を西へ向かって運ばれ、8日後にロビト港に到着します。
現在、Kamoa-Kakulaでは銅精鉱の輸送をトラック輸送に依存しており、サハラ砂漠以南のアフリカからダーバン(南アフリカ)、ダルエスサラーム(タンザニア)、ベイラ(モザンビーク)、およびウォルビスベイ(ナミビア)の港まで陸路輸送しています。2023年には、Kamoa-Kakulaでの精鉱の約90%がダーバンおよびダルエスサラームの港から海外の顧客宛てに出荷され、往復にそれぞれ約40~50日かかりました。ロビト港までの距離はダーバンまでの距離のおよそ半分であり、鉄道輸送の方が明らかに速く、エネルギー消費量もはるかに少なくて済みます。
Lobito Atlantic Railway Corridorが最大輸送能力を実現できれば、地域物流が劇的に向上すると同時に、Kamoa-Kakulaの銅輸出に伴うスコープ3二酸化炭素排出量を大幅に削減することがでできます。さらに、Western Foreland堆積盆地内で現在および将来発見される銅鉱床におけるIvanhoe Minesの開発も、この回廊の恩恵を受けるものと思われます。
Ivanhoe Minesの創設者であり、上級共同会長でもあるRobert Friedlandは、ロビト回廊の戦略的重要性を強調し、こう述べました。「ロビト回廊は、アフリカの他に類を見ない戦略的地域で産出される銅やその他の重要鉱物、つまり地球のエネルギー転換にどうしても欠かせない金属を運ぶための極めて重要な物流経路になると位置付けられています。」
Lobito Atlantic Railway Corridorは、持続可能な開発を促進し地球規模の物流経路を強化する点で、パートナーシップと戦略的インフラの改革をもたらす力の証となっています。